鳥取短期大学

助教 加古 大也

1.教育に対する責任

私は本学において、食品栄養科学を専門とする教員として主に食品学・栄養学関連科目を担当している。また、導入教育に関係する科目も担当している。食品学総論、栄養学総論、生化学及び各実験は高等学校までで学習する生物学及び化学の流れをくむ分野であり、食品成分の化学構造、化学的特徴、人体の構造、酵素反応などが関係する。これら科目を学ぶための基礎知識の確認・定着を図る科目である生物有機化学および食物栄養基礎演習も担当し、一連の流れの中で体系的な学びができる。

学校法人藤田学院ホームページ「教員紹介2021」

2.教育の理念

私は、本学の教育活動において、以下の2点を重視している。

1) 食と健康に関する基本的な知識の定着と応用
2) 情報を整理し、理論的に考える力の育成

3.教育の方法

私が担当する科目は化学、生物学が基礎となっており、本専攻の学生はこれらの科目を高等学校時代に苦手としていた学生、もしくは履修をしていない学生が多い。これを踏まえ、上記の教育理念を達成するため、次の方法を用いている。

1) 生物有機化学
1年生前期にあたる科目である。現在、講義で使用している教材は主に、高等学校等で副教材として使用する図説(フルカラー資料集)、及びパワーポイントのスライドである。現在の食物栄養専攻の学生の多くが高等学校で化学を十分に習得できていないため、化学の基礎から順に食品栄養学で必要な化学の内容を習得できるようにしている。具体的には、周期表、結合など必須なもの、わかりにくいものは別途プリントを用意し繰り返し演習を行っている。科目としては生物学(生命科学)に必要な化学を学ぶということで、到達目標も無理なく、かつ必要な部分を押さえるため高等学校における化学基礎と有機化学の範囲の習得としている。苦手とする学生が多いため、学生への声掛けや質問の時間などをとるようにしている。また、必要に応じて別途勉強会を開催している。
2) 栄養学総論、生化学
1年生後期にあたる科目であり、共通点の多い連続性のある科目である。現在、講義で使用している教材は主に、専門書的なテキスト、パワーポイントのスライド、及び高等学校等で副教材として使用する図説(フルカラー資料集)である。これら科目は全国栄養士養成施設協会主催の栄養士実力認定試験の対象科目であり、2年生後期に全国統一試験を受験することとなる。他の栄養士養成課程においても苦手とする学生が多い分野でもある。代謝経路や消化器などテキストを見るだけ、授業を聞くだけではわかりにくい部分が多く、きちんと書いて覚えることを勧めている。重要な範囲は【別途演習プリント】を用意したり、学生自らの習熟度(応用度)がわかるように栄養士実力認定試験の過去問題を授業に取り入れたりしている。
鳥取短期大学ポータルサイト「シラバス検索」

4.学生による授業評価

2019年度の授業評価アンケートにおいては、ほぼすべての質問項目で平均値より低い結果が出た。特に「私は授業の内容に興味をもつことができた(項目a)」は、あてはまる・ややあてはまるの割合が、生物有機化学では79%(学科平均88%)、食品学総論では81%(学科平均88%)、生化学では77%(学科平均87%)、栄養学総論では80%(学科平均87%)であった。「私は総合的に授業に満足した(項目d)」は、あてはまる・ややあてはまるの割合が、生物有機化学では74%(学科平均84%)、食品学総論では77%(学科平均84%)、生化学では87%(学科平均87%)、栄養学総論では82%(学科平均87%)であった。科目の特徴として学生が苦手とする化学・生物系であり、もともと学生の興味が低い分野である。授業内容を工夫して、もう少し平均に近づけたい。

5.教育改善への取り組み

学内で開催されるFD研修には参加している。また、授業公開・見学も、なるべく参加し、参考にできる点を探している。
授業においては授業評価アンケートをもとに、可能な限り対応できる改善策を講じているほか、シラバス作成時には様々なテキストを見直し、学生にとってより良い勉強の環境づくりに取り組んでいる。学生の知識定着及び、二年次に受験する栄養士実力認定試験対策を目的とし、各単元ごとに実力認定試験の過去問題を解くようにしている。

6.今後の目標

1) 短期的な目標
  1. 現在の学生アンケートの結果のうち、ポジティブであった部分の維持向上を図る。
  2. 学習が追い付かない学生のための勉強会を定期的に開催する。
  3. 科目間連携を視野に入れたカリキュラムの見直しを行う。
2) 中・長期的な目標
  1. 現在の学生アンケートの結果のうち、ネガティブであった部分の向上を図る。
    具体的な項目として「私は授業の内容に興味を持つことができた」「私はシラバスに掲載された「到達目標」を達成することができた」「私は総合的に授業に満足した」に関して向上を図る。
最終更新:令和2(2020)年6月20日

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