研究紀要 65号

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第65号 2012年 6月 1日刊行    紀要一覧へ
タイトル 森信三の全一学と実践(4)
The Total Philosophy and Practices of Nobuzoh Mori(4)
著作者 山田 修平
Shuhei YAMADA
ページ 1-8
概要  森の学問的原点は1938年,39歳で著した『恩の形而上学』であるが,その後哲学五部作の一環として1965年,69歳時にマルクス理論を触媒にした,いわば社会科学的視点を踏まえた『即物論的世界観』を著す.
さらに1976年,80歳で『創造の形而上学』を中核とする全一学五部作を森哲学の集大成として著す.本稿では,まず前稿で紹介した『恩の形而上学』を基本にして,マルクス理論を触媒に『即物論的世界観』をどのように展開しているのかを追い,森哲学の特質を考察する.
キーワード

森信三 即物論的世界観 マルクス主義 心身即応 物質文明と精神文化 立腰

タイトル 介護福祉士養成校修了生の研修ニーズ ―実態調査から―
Who Complete a Care Worker Training Course
―From an Investigation of Actual Conditions―
著作者 井手添 陽子・久山 かおる
Yoko IDESOE, Kaoru KUYAMA
ページ 9-16
概要  鳥取短期大学専攻科福祉専攻修了生対象に実施した調査の内,修了後の支援の必要性と研修ニーズを現在介護職として従事している人と保育士等介護職以外の人との比較を行った.支援の希望については現在介護職の人の方がやや多いが,介護職以外の人も半数は希望していた.希望内容では,「医学知識」「制度関連の知識」等両方に共通するニーズと,「ストレスマネジメント」「利用者の家族対応」「相談援助技術」等相違のあるニーズがあった.
キーワード

1年制養成課程 自己研鑽 卒後支援 養成目標

タイトル 短期キャンプの指導体験が大学生ボランティアの子どもイメージに及ぼす影響
The Impact of Teaching Experience on Volunteer College Students' Image of Children at a Short-term Camp
著作者 近藤 剛
Tsuyoshi KONDO
ページ 17-26
概要  本稿は,組織キャンプでの指導体験の有効性について,先行研究にある長期キャンプよりもキャンプ期間の短い,短期キャンプを通して検証することを目的とした.調査の結果,短期キャンプに参加した教員養成系大学生は,(1) 指導体験を自己成長や他者理解,指導法等を獲得する充実した体験とらえていること,(2) 子どもに対するイメージは「頑強性」因子と「自立・能力」因子においてより肯定的に変容することが確認できた.
キーワード

短期キャンプ 指導体験 大学生 子どもイメージ

タイトル ラットの脂質代謝に及ぼすハトムギ精白粉給餌の影響
Dietary Effects of Refined Job's Tears Flour on Lipid Metabolism in Rats
著作者 細見 亮太・稲吉 良亮・西山 利正・吉田 宗弘・福永 健治
Ryota HOSOMI, Ryousuke INAYOSHI, Toshimasa NISHIYAMA, Munehiro YOSHIDA, Kenji FUKUNAGA
ページ 27-33
概要  ラットの脂質代謝に及ぼすハトムギ精白粉摂取の影響を検討した.5週齢のWistar系雄ラットに基本餌料であるAIN93G餌料で2週間の予備飼育後,AIN93G餌料(対照群),ハトムギ精白粉混合(30% w/w)餌料(ハトムギ群)を6週間自由摂取させた.その結果,ハトムギ給餌によって血清高密度リポタンパク質コレステロール濃度の上昇傾向や肝臓トリグリセライド含量の低下が確認された.糞重量の増大とともに,コレステロールと胆汁酸の糞への排泄量増大が確認されたことからハトムギに含まれる非消化成分が影響していると考えられる.
キーワード

ハトムギ 脂質代謝 トリグリセライド コレステロール ラット

タイトル 〈研究ノート〉
鳥取県産ハトムギ粉末を使用したクッキーの物性と官能評価
Physical Properties and Sensory Evaluation of Cookies Made from Tottori Prefecture's Job's Tears Flour
著作者 下地 葵・亀崎 幸子・原 奈津子・横山 弥枝
Aoi SHIMOJI, Sachiko KAMEZAKI, Natsuko HARA, Yae YOKOYAMA
ページ 35-39
概要  食の安全性が注目される現在,国内産のニーズが高まっている雑穀のうち,鳥取県ではハトムギの生産が平成19年から再開された.ハトムギは「ハトムギ茶」として多く販売されているが,ハトムギの実を精白したハトムギ粉末を利用した食品は多くはない.そこで,鳥取県産の精白ハトムギ粉末を使用したクッキーへの有効利用を試み,その物性と食味に及ぼす影響について検討を行った.
キーワード

ハトムギ クッキー 破断特性 官能評価


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