研究紀要 58号

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第58号 2008年 12月 1日刊行    紀要一覧へ
タイトル 改良した紙筆版IATによる死に対する態度測定の試み
Modified Paper-pencil IAT for the Evaluation of Attitudes toward Death
著作者 河村 壮一郎
Soichiro KAWAMURA
ページ 1−6
概要  個人が有する死に対する態度には潜在的な要素があると予測される.IATは潜在的態度を測定することができると提唱されているが,対になる概念を実験刺激に用いるために,1つの概念のみに対する態度が十分測定されていない可能性がある.そこで,本研究ではこの実験手続きを改良し,対概念を用いない紙筆版IATで死に関する態度を測定した.その結果,この改良した手続きを用いた実験において有意なIAT効果が確かめられ,その効果が死に関わる態度を示している可能性が示唆された.
キーワード

死に対する態度 改良した紙筆版IAT 潜在的態度の測定 GNAT 死の不安

タイトル 「幼稚園教育要領」「保育所保育指針」の改訂にみる今後の特別支援教育・障害児保育の在り方
Future Directions for Special Support Education, Child Care for Children with Special Needs in Accordance with Revisions of "The Course of Study for Kindergarten" and "The Guidelines for Day Care Center"
著作者 國本 真吾
Shingo KUNIMOTO
ページ 7−19
概要  2008年3月,新たな幼稚園教育要領と保育所保育指針が告示された.障害のある子どもの教育・保育は特別支援教育の本格実施の中,これまで以上に重要性が増しているが,新たな幼稚園教育要領・保育所保育指針でその点がどのように汲みいれられたかを本稿では検討した.また,今般の改訂を踏まえ,今後の幼稚園・保育所における障害のある子どもへの支援の在り方をどのように考えるか,いくつかの論点を導き出し課題として提示した.
キーワード

障害児保育 特別ニーズ保育 特別支援教育 幼稚園教育要領 保育所保育指針

タイトル 幼稚園・保育所と家庭・地域・小学校との連携に関する動向
The Tendencies of Cooperation between Nursery Education and Home, Areas, and Primary Schools
著作者 渡部(君和田)容子
Yoko WATANABE(KIMIWADA)
ページ 21−28
概要  保育者には,子どもの1日24時間全体を見通し,卒園後の育ちに配慮した保育が求められるものであるが,平成20年4月実施の「幼稚園教育要領」「保育所保育指針」は,幼稚園・保育所と家庭・地域・小学校との連携をとりわけ重視している.これらの告示に至る経緯と,現在の様々な取り組みを概観し,連携のあるべき方向性を探る.
キーワード

幼稚園教育要領,保育所保育指針,家庭,地域,幼小連携,プラウデン報告

タイトル 制度改正が介護支援専門員に及ぼす影響に関する考察
The Outcome of the Revisions of Care Insurance Systems upon Care Managers
著作者 井手添 陽子
Yoko IDESOE
ページ 29−36
概要  2006年4月から改正施行された介護保険制度が介護支援専門員に及ぼした影響を鳥取県で実施した調査を基に考察した.改正内容で大きく影響を及ぼしたものは,標準担当数引き下げと逓減制の導入,介護予防ケアマネジメントの導入であった.担当数が減り,時間的精神的ゆとりができた一方で,計画様式の違いも影響して介護予防ケアマネジメントに負担感を持つなど,制度の変化がもたらす影響が明らかになった.
キーワード

担当数 介護報酬 介護予防ケアマネジメント 地域包括支援センター

タイトル 地域高齢者が「ご近所型福祉」活動に参加することで生じた生活変化
Life Changes of Elderly People through Participating in Neighborhood Welfare Activities
著作者 久山 かおる・谷垣 静子・乗越 千枝・仁科 祐子
Kaoru KUYAMA,Shizuko TANIGAKI,Chie NORIKOSHI,Yuko NISHINA
ページ 37−43
概要  地域住民が立ち上げた,地域交流センターでは,太極拳や絵手紙など企画し,住民の集う場の提供を行っている.本研究の目的は,地域交流活動が住民の生活に与えた影響を聞き取りにより明らかにすることである.その結果,【他者交流】【自己を取り戻す】【拡大】【展望】という4つのカテゴリーで形成された.その結果,活動に参加することで生活の変化があり,生活範囲が拡大することが分かった.
キーワード

地域高齢者 生活満足度 介護予防 要因

タイトル 介護労働者の離職要因とその課題
Reasons for Care Workers'Quitting Jobs and the Problems
著作者 山田 修平・米原 あき
Shuhei YAMADA,Aki YONEHARA
ページ 45−51
概要  介護の外部化が進み,介護労働は職業となった.産業分類上にも明確に位置づけられ,多数の者が介護分野に従事する.介護は私達の生活上不可欠な仕事である.ところが介護の現場は人手不足という深刻な悩みを抱えている.就職希望者が少ないという以上に,一旦介護の職についた後,離職する者が多いのが,大きな課題だとされる. 離職の実態を明らかにすると共に,その要因を全国規模の調査と共に,筆者らが実施した聞き取り調査から分析し,その課題を明らかにする.
キーワード

離職要因 低賃金 家庭事情 やりがい 運営理念 研修体制


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