研究紀要 51号

本学研究紀要は図書館本学関係資料コーナーに常設しております。
館外への持ち出しは出来ませんので、図書館内にてご利用下さい。

第51号 2005年 06月01日刊行    紀要一覧へ
タイトル イタリアの図書館 —その2 ミラノ市立中央図書館—
Libraries in Italy —Part 2: The Milano Central Library
著作者 宍道 勉
Tsutomu SHINJI
ページ 1−13
概要  イタリアの図書館は全てそれが存在する都市の歴史と文化を背景としている,従ってそこにはその都市の個性が反映されている.今回紹介するミラノ市立図書館が持っている歴史と伝統とそれを貫く思想を紹介する.そこにはミラノ市民と図書館との密接な関わりを垣間みることが出来る.
キーワード

イタリア,図書館,ミラノ市立図書館

タイトル 中国の祭日と詩について考察

A Study on the National Holidays and Poetry in China
著作者 銭 剛
Qian GANG
ページ 15−22
概要  中国には,一年中いろいろな伝説にちなんだ祭日がある.また,中国は“詩の国”と言われている.中国の詩には祭日を題材した作品が多く存在している.本稿は,中国の祭日と詩について幾つか作品の読解しながら考察したい.
キーワード

祭日 詩 風習 題材      

タイトル 女子青年の友人関係の社会的ルールに関する研究 —重要性評価とその理由,及び,相手の親密さと行為遂行の関係—
The Rules of Women’s Adolescent Friendships
著作者 畠山 寛
Hiroshi HATAKEYAMA
ページ 23−29
概要  本研究の目的は,女子青年を対象に友人関係における社会的ルールの重要性評価とその理由について明らかにすること,さらに,親密さが異なる友人関係の自他のルール遂行行為との関連を明らかにすることである.研究1では「困ったときに相談にのること」,「嘘をつかないこと」といったルールがあることが明らかにされ,これらは友人関係において最も意識されやすいルールだと考えられた.研究2では,先述のルールに対する重要性評価と理由が明らかにされたが,予測された関係の維持に関わる理由以外にも理由が挙げられ,単に社会的ルールの重要性は関係の維持を意図しているのではないことが示された.さらに,社会的ルールに従う行為は相手の親密さによって異なることも明らかにされた.
キーワード

女子青年 社会的ルールの重要性評価とその理由 親密さと行為の遂行

タイトル 社会福祉ニーズの変化と介護福祉教育の変遷
The Effect of Changing Social Welfare Needs on the Education of Care Managers
著作者 井手添 陽子・西尾 明子
Yoko IDESOE, Meiko NISIO
ページ 31−37
概要  介護福祉教育の中核を占める「介護概論」の内容から,介護福祉教育の目指すものの変遷を社会福祉ニーズの変化と合わせて検証し,人材養成のあり方を考える.介護サービスの質の向上のためには介護職員の資質の向上が不可欠であるが,介護福祉士養成も含めた介護職員の養成課程には課題が多く,介護福祉士は,国家資格ではあるがまだ専門職として認知がまだ十分ではない.課題を踏まえ,これからのあり方を考えてみる.
キーワード

介護の理念 研修体系 教員の質 介護学

タイトル 障害青年の高等教育への権利保障 —「生涯にわたる学習権」の視点から—
Securing the Right to Higher Education for Youth with Disabilities and Difficulties —From the Viewpoint of the “Right to Life—Long Learning”—
著作者 國本 真吾
Shingo KUNIMOTO
ページ 39−50
概要  後期中等教育段階までの障害児の教育権保障体制が確立した現在,新たなる教育権保障の課題として大学・短期大学を中心とした高等教育の機会保障について検討する必要性がある.また,近年は「生涯にわたる学習権」保障の観点から,専攻科教育や生涯学習の実践が展開されてきている.そこで,青年期やそれ以降の教育・学習権保障をめぐる動向に注目し,その動向の中で障害をもつ人の高等教育の機会保障がどのような意味を持つのかを,特に権利論の視点から検討した.
キーワード

高等教育 生涯学習権 特別なニーズ教育 特別支援教育 障害者青年期教育 専攻科

タイトル 戸籍制度論序説
An Introduction to the Family Register System in Japan
著作者 浜田 章作
Shosaku HAMADA
ページ 51−64
概要  新憲法の制定と民法の全面改正により,旧法の「家」を具象化する装置であった戸籍も根本的な変容を受けるのが当然であった.しかし,戦後の激動を潜り抜けて,戸籍は生き残り,「戸籍は戦前戦後をつうじて変わらない」とすら,戸籍実務家は主張して憚らない.  日本社会にあって大きな役割を果たしてきた戸籍について,改めて基本から考えてみる.
キーワード

戸籍 戸主民従 「家」の表現形態 同氏家族集団

タイトル 山陰地方のトオリニワを中心とした町家空間における 夏期の温熱環境に関する研究
The Effect of ‘Toriniwa’ on Heat and Humidity within In‐home Stores in the San‐in Area
著作者 浅井 秀子
Hideko ASAI
ページ 65−70
概要  町家空間における吹抜けの土間空間では以下の特徴がみられた.(日)土間面から1.5m程度までは土間の蓄熱による冷ふく射の効果がみられる.(月)小屋裏から鴨居上部には暖気が溜まりやすく,鴨居から下部は開放的空間の為,暖気が下がってこない.以上のことにより,吹抜けの土間空間は,土間の表面温度自体が一定低温であることや床下からの冷気の流出,そして小屋裏に溜まった暖気が下がってこないこと等の理由により涼しい場所となるとことが明らかになった.
キーワード

トオリニワ 床下冷気 ふく射 伝統的建造物 温熱環境

タイトル ヤーコンクッキーの官能評価について
A Sensory Evaluation of Cookies made with Yacon
著作者 亀崎 幸子・綾木 義和・板倉 一枝・香川 映子
Sachiko KAMEZAKI, Yoshikazu AYAKI, Kazue ITAKURA, Eiko KAGAWA
ページ 71−76
概要  若年者や高齢者においては偏った食生活や食事摂取量の低下,運動量の減少等から便秘がちであるといわれている.そこで最近,低カロリーで食物繊維を多く含み,葉はお茶として飲用され,塊根は調理に使われているヤーコン芋の利用を考えた.生ヤーコン芋を利用したお菓子はすでに出ているが,その中に含まれる食物繊維の量は少ない.乾燥粉末ヤーコンを用いて,より多くの食物繊維やフラクトオリゴ糖を含み,食することによって腹部膨満感などの違和感のない,そして手軽においしく継続して食することが可能なクッキーの配合割合を見つけることを目的とした.
キーワード

乾燥粉末ヤーコン クッキー 配合割合 官能評価

タイトル 鳥取県西部地区小学生高学年児童の 肥満度別の栄養素等摂取状況について
An Analysis of the Nutritional Intake for Varying Obesity Levels in Elementary School Children in Tottori Prefecture.
著作者 野津 あきこ・齋藤 好美
Akiko NOTSU, Yoshimi SAITO
ページ 77−85
概要  近年,子どもの肥満・2型糖尿病・高脂血症などの生活習慣による疾病が増えていることが知られている.原因としては,子どもを取り巻く食環境が大きく変化し,朝食の欠食や栄養のアンバランス,運動不足や生活習慣の乱れが指摘されている.本報告では,肥満度とBDHQ10y(小学校高学年用簡易型自記式食事歴法質問票)で得られた食品群別摂取量および栄養素等摂取状況の関連について検討した.
キーワード

児童 肥満 BDHQ10y 食品群別摂取量 栄養素等摂取量

タイトル 〈研究ノート〉 山陰地方の昔話について
The Old Tales of the San—in district
著作者 酒井 董美
Tadayoshi SAKAI
ページ 87−93
概要  山陰地方でこれまで収録されてきた昔話を「むかし語り」「笑い話」「動物昔話」に分類し,全国の統計と比較を試みたものである.山陰両県の資料は稲田浩二他編『日本昔話通観』の鳥取編・島根編を基とし,ここに掲載されている「典型話」「類話」「参考話」のすべてを統計的に処理して,全国のトータルと比較している.また,話型についても両県別に集計し,両県を比較してみた.
キーワード

昔話 島根県 鳥取県 山陰 日本昔話通観

タイトル 〈研究ノート〉 基礎情報処理教育の実践について —日本語ワードプロセッサの基本技能習得の事例—
The Practice of Basic Information—processing Teaching
著作者 山崎 直子
Naoko YAMASAKI
ページ 95−99
概要  鳥取短期大学(以下,本学)生活経済専攻(以下,本専攻)では,1年次前期において,日本語ワードプロセッサおよび表計算ソフトウェアの基本操作を学び,かつコンピュータの基本操作を習得するための演習授業が設置されている.入学後2年間の本専攻での学習の足がかりともなる授業である.このうち,ワープロソフトを扱う授業に着眼し,アンケート調査を実施し学生の理解度,さらには資格取得の状況を調査した.その結果を元に授業構成について考察したところ,資格取得に対する指導不足が見て取れた.
キーワード

ワープロソフト 資格


Facebook twitter



fixedImage
ページトップ