助教 尾﨑 せい子

1.教育に対する責任

私は本学において、主に建築計画各論や建築史、建築設計製図・建築CAD等を担当している。短大卒業後すぐに国家資格である2級建築士や1級建築士(登録要件実務経験4年)が受験できるので、建築士として身につけておくべき必須の知識と技能を習得させることが、教育の責任と考える。

学校法人藤田学院ホームページ「教員紹介2022」

2.教育の理念

私は、本学の教育活動において、以下の3点を重視している。

1) 建築計画の基本的知識の向上
2) まちや建物を実際にみて、気づく力の向上
3) 地域課題を例に、計画力の育成

3.教育の方法

上述の教育理念を達成するため、1年次通年科目「建築設計製図」、2年次「建築設計実習1」、そして「特別研究」という科目間連携を通して、本専攻のカリキュラム・ポリシーにある建築士受験資格の取得に関する科目を基礎から実践へと段階的に学習が深めるように、次のような授業を行っている。
1年次通年科目である「建築設計製図」の科目では、まず設計製図の基礎的な作図ルールについて学ぶ。この作図ルールは、ものづくり分野(建築・プロダクト)において共通仕様になる。そのため建築分野とデザイン分野を志望する学生がこの授業を受講するため、身近にある題材「住宅」を通して、製図の基礎的な作図ルールを習得する。さらに教科書や資料だけなく、より深い知識を習得するために、学外見学を取り入れている。しかし、2021年度の建築設計製図の授業としての学外見学は、新型コロナ感染症のこともあり自粛した。
2年次建築分野に進む学生は、2年次前期科目「建築設計実習1」を受講する。この授業は、1年次に修得した建築設計製図の知識と技術を用い、新しい建築課題に対して自ら考え、図面や模型を制作する。同時に、2年次通年授業である学びの集大成といえる「特別研究」においては、プレゼンテーションも必須としており、クリエイティブとプレゼンテーションの2つの力を備える事が出来る。

鳥取短期大学ポータルサイト「シラバス検索」

4.学生による授業評価

2021年度の授業評価アンケートにおいては、1年次「建築設計製図」は、ほぼすべての質問に対して全体の平均値より高い結果がでた。特に授業に対する満足度は(項目d)の値は、3.9(実験・実習・実技全体の平均は3.56)。
一方で、2年次科目における授業は、建築史の授業に対する満足度は3.37、建築各論3.53(講義全体3.4)と低い結果がでた。また、2021年度は、新型コロナ感染症による授業形態が変則になり、急な休講補講が多くなった。そのような時期と就職活動が重なり、基礎から実践に移行する科目である2年次前期科目「建築設計実習1」における学生の「事前事後学習」の項目は、3.25(実験・実習・実技全体の平均3.34)と低い結果になった。
どのような授業形態等であっても高い学修成果を維持し、学生の満足度も得られる教育力を身につけたい。

5.教育改善への取り組み

学内で開催されるFD研修には、欠かさず参加している。また、授業公開・見学も可能な限り参加し、参考にできる点を探している。また、授業後に時間が許せば、見学した授業担当者に質問をし、自分の授業へ活かしている。
教員個人としては、教務課から返却される授業評価アンケートの結果を受けて、その期の授業について反省を加えている。さらに授業おいては、その内容に応じて、次回以降の授業を適時に改善し、さらに建築分野における最新情報や研究等で得られた新しい知見を組み入れるよう工夫している。

6.今後の目標

1) 短期的な目標
  1. 学生が学外コンペ等に参加しやすい環境づくり
  2. 地域が抱える課題を解決する
  3. ポートフォリオ作成の向上を目指す
2) 中・長期的な目標
  1. 地域社会の形成、文化の創造に貢献できる企画力と表現力の向上
    6.今後の目標にある3つの短期的な目標を通して、学生の学修成果の向上を目指す。課題をみつけ解決する力を養い、さらにその課題を表現し、他者に評価を受ける。この一連の流れによって、学生は学習に対しての自己理解を深めると思われる。近年は、このような学習の場に挑戦する学生が少ないと感じられる。
    よって、学生が、地域社会の形成、文化の創造に貢献できる企画力と表現力の向上がはかれるよう、特に地域課題を扱う学外コンペや、学外実習等に積極的に参加しやすい環境を作るとともに、鳥取県や市町村をはじめ、社団法人、そして企業とも連携できる環境をつくることを目指す。
最終更新:令和4(2022)年6月27日

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