教授 前田 夏樹

1.教育に対する責任

私は本学住居・デザイン専攻に所属し、主にデザイン・アート分野を担当している。
デッサン、コンピュータ、色彩などの基礎的な知識と技術の習得により、自身や他者の考えを第三者に視覚的に表現することで、より分かりやすく、かつ効果的に伝える能力の習得を目指している。またアート分野の科目では、美術や工芸についての知識や技術の取得によって表現の幅を広げ、将来的にアートにかかわる精神を育むことを目指している。

学校法人藤田学院ホームページ「教員紹介2022」

2.教育の理念

私は、本学の教育活動において、以下の3点を重視している。

1) 学生と教員との信頼関係の構築
気軽に質問ができる関係が、学習への理解を深める。
2) わかりやすく、学生の意欲が高まる授業
まず学習内容を理解できること。そこから学びに対する関心が高まる。
3) 学生の考えやアイデアを伸ばす
学生のアイデアを否定せず、できる限り活かし、発展させる

3.教育の方法

上述の教育理念を達成するため、授業においては適宜学生の理解を確認し、また机間巡視を行うことで、個別に質問を受けられるようにしている。
授業においては、スライドや動画等視覚的な教材を多く取り入れ、できるだけわかりやすく関心が高まるようにしている。また「色彩学」等の講義系の科目であっても、適宜演習等も取り入れ、受け身にならないように工夫している。
また「色彩学」、「グラフィックデザイン」、「絵画」など多くの授業でプレゼンテーションを取り入れることによって、学生が自身の考えやアイデアを述べることができる機会と環境を提供している。そして学生が何に関心を持ち、何に対してどのような考え方をしているかを理解するように努め、その考えをもとに発展させるような指導を心掛けている。

鳥取短期大学ポータルサイト「シラバス検索」

4.学生による授業評価

2021年度前期の授業評価アンケートにおいては、ほとんどの質問項目で全体の平均値以上の結果が出たが、事前事後学習の内容をもとに、予習、復習に積極的に取り組んだ(項目b)、という項目のみ平均値を下回ってしまった。自然と予習、復習へ取り組む姿勢が身につくような仕掛けづくりを考えたい。
授業に対する総合的な満足度(項目d)の値は、1年次前期の必修科目「色彩学」で3.69(講義全体の平均3.38)、「コンピュータグラフィックスⅠ」で3.55(演習全体の平均3.48)であった。
「特別研究」科目において、以前(2019年)行った授業評価アンケートの総合的な満足度の値が、前期は全体の平均以上だったが、後期に平均値を下回ってしまった。しかしこの度の結果(2021年)では、前期3.80(演習全体の平均3.48)、後期3.75(演習全体の平均3.53)と、ともに全体の平均値上回る結果となった。前期は展覧会への出品作品を制作するという明確な目標があるが、後期は自由に作品を制作するという内容のため、明確な目標のないことに戸惑う学生があったのではないかと考え、後期においてもなるべく地域からの依頼等の課題を与えるようにした。このことで常に制作に携わる環境がつくられ、多くの作品を完成させたことによる満足度の向上につながったものと考える。

5.教育改善への取り組み

学内で開催されるFD研修には欠かさず参加している。を行った。
授業公開・見学では所属学科の科目を中心に参加することで、各科目の内容を知り、学科内での自身の科目との関連性を考えるものとしている。
以上の点を考慮したうえで、より良い授業内容について考慮し、シラバスの作成を行っている。
授業アンケートの結果については、アンケートの実施時期により、翌年度からの実施になってしまうが、他の科目においても改善できる内容であれば実施するようにしている。

6.今後の目標

1) 短期的な目標
  1. 県内外の公募展への受賞・入選レベルの作品制作を継続して行う。
  2. 学生作品展の開催や地域からの作品制作の依頼へ積極的な参加。
  3. 授業でのプレゼンテーションの機会をさらに積極的に取り入れ、能力の向上を図る。
2) 中・長期的な目標
  1. デザイン分野における本学の知名度の向上。
  2. 企業におけるデザインの価値を高める。

市展・県展においては、本学に着任以来毎年作品を出品し、特に県展では5年連続での最高賞となる県展賞を受賞し、学生作品の質の高さを証明することができたと考える。しかしデザイン分野における本学の知名度は高いとは言えず、本学にデザインを学習できる専攻があることを知らない人も少なくない。学生作品展を継続して行い、また地域からの依頼による作品制作を積極的に行うことで、一人でも多くの人に学生の作品を見ていただき、デザインといえば本学の名前が上がるような環境をつくっていきたい。
また近年一般企業におけるデザインの価値は高まりつつあるが、実際に就職へと結びつく例はまだ多いとは言えない。企業と提携したデザイン作品の制作などに積極的に取り組み、企業におけるデザインの価値をさらに高めることで、一般企業へのデザインのスキルを活かした就職の向上につなげたい。
最終更新:令和4(2022)年7月22日

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