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鳥取民藝スタディツアーを行いました!

鳥取民藝スタディツアーを行いました!
    令和5年6月17日(土)、国際文化交流学科1年生「地域社会体験B」の授業の一環として、鳥取市内で民藝について学ぶ「鳥取民藝スタディツアー」を行いました。午前中は鳥取駅周辺に並ぶ、鳥取民藝美術館、旧吉田医院、鳥取たくみ工芸店を訪れました。
    鳥取民藝美術館では、常務理事の木谷清人氏に解説をいただき、“民藝とは何か”という基本からていねいに教わりました。
    “民藝”とは、民衆的工藝を意味する造語であり、「贅沢な高価なものだけに高い美があるのではなく、一般民衆の実用品のなかにこそ健康の美が宿っている」という考えを表します。展示品について解説していただきながら、美術品だけが美しいものではなく、実用品のなかにこそ真の美しさが表現されるという、民藝プロデューサー・吉田璋也の考えを学びました。
    △木谷氏の解説を聞く学生たち
    △木谷氏の解説を聞く学生たち
    2階建ての美術館には、鳥取民藝の師父といわれた吉田璋也が収集したものや、みずからデザイン、プロデュース、制作にかかわった、器や皿、コーヒーカップをはじめ、椅子、テーブル、電気スタンド、ネクタイ、かばんなどさまざまな民藝品が展示されています。学生は作品をひとつひとつ見たり、実際に椅子に座ったりして民藝作品の良さを感じ、学びを深めました。
    △吉田璋也プロデュースの多数の展示作品を見学する学生たち
    △吉田璋也プロデュースの多数の展示作品を見学する学生たち
    次に向かったのは、鳥取民藝美術館の道をはさんで向かい側にある「旧吉田医院」です。吉田璋也は、民藝を広める民藝運動に一生を捧げましたが、本業は耳鼻咽喉科の医師でした。この建物は、ふだんは一般非公開であり、今回はスタディツアーのために特別に公開していただきました。
    建物に入ると、外観の土蔵造りとはがらりと変わり、モダンかつノスタルジックな雰囲気の階段が正面にあらわれます。細かい部分まで吉田が手掛けた診察室、手術室、受付とすべての部屋が見ごたえのあるものでした。民藝運動の建築がめざした、「多様な文化の様式の綜合」による新たな建築空間を見ることができました。
    △レトロな大階段、掛時計、椅子などこだわりの品々が置かれていました。
    △レトロな大階段、掛時計、椅子などこだわりの品々が置かれていました。
    △診察室にある貴重な備品の数々を見入る学生たち
    △診察室にある貴重な備品の数々を見入る学生たち
    その後は、吉田璋也が新作民藝の流通・販売を確立するために創業した「たくみ工芸店」へ行きました。民藝の心を受け継ぐ新作民芸の品々を購入できるお店で、お皿、コーヒーカップ、ガラスコップはもちろん、暖簾やクッションがあり、学生は手に取りながら最新の民芸品を見て回りました。

    たくみ割烹店で昼食をとり、午後は鳥取市三津の「湖山池阿弥陀堂」へ行きました。「湖山池阿弥陀堂」は、湖山池の美しい景観を展望するために、鳥取民藝美術館の別館として吉田璋也が自ら設計した建物で、展望堂のほか茶室・水屋・厠などからなり、平成29年に国の登録有形文化財(建造物)となりました。この日は天気も良く、阿弥陀堂とそこからの絶景を楽しむことができました。
    △湖山池を一望できる八角堂形式の展望室
    △湖山池を一望できる八角堂形式の展望室
    △天気も良く、湖山池の絶景を望むことができました☆
    △天気も良く、湖山池の絶景を望むことができました☆
    最後は、阿弥陀堂から見ると湖山池の反対側にあたる、最近人気のグランピングが楽しめるようになった青島公園へ向かいました。
    湖山池に浮かぶ青島には、透明な球体のドームテントが整備され、魅力的で豪華なキャンプを味わい、自然との一体感を楽しめる最新のグランピング施設が整備されています。学生たちは、グランピング施設を眺めつつ島を一周したり展望台に上がるなど、思い思いのルートで島を散策しました。
    散策中には、木の枝に擬態する虫“ナナフシ”が、学生の頭に落ちてきて、珍しい虫との出会いに盛り上がりました。
    実際に民藝品に触れながら鳥取民藝の魅力を体験的に学ぶとともに、民藝の理念が湖山池の美しい自然と響き合うことも現地で学ぶことができました。
    △天気が良く、暑い1日でしたが、みんなが頑張りました★
    △天気が良く、暑い1日でしたが、みんなが頑張りました★
    国際文化交流学科「創造的観光人材育成プログラム」では、新しい観光をクリエイトする課題にチャレンジするため、今後もさまざまな現場に出かけて学びを深めます。

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