鳥取短期大学

准教授 菅田 理一

1.教育に対する責任

私は本学において、主に福祉系の教育を担当している。その中でも特に社会的養護を中心に教育している。また実習科目のうち、他の保育系教員ともに保育実習を担当するとともに、施設実習関係科目を中心に担当し、教育している。

学校法人藤田学院ホームページ「教員紹介2021」

2.教育の理念

私は、本学の教育活動において、以下の3点を重視している。

1) 共生社会の実現に貢献できるような誠実な人間の育成
2) 応用力を身につけた専門的な人材の育成
3) 地域社会のリーダ的な存在となれる人材の育成

3.教育の方法

上述の教育理念を達成するため、例えば2年次前期の科目「社会的養護Ⅱ」では、次のような授業を行っている。
この科目では、福祉現場に関する資料を読んでその内容を理解し、まとめることを通して、福祉支援の課題について自ら考える力を養うことを目標としている。また、理解した内容をグループで議論することを通して、視野を広げ、自分の考えを他者に説明する力を伸ばすことも狙っている。使用する資料は、「社会的養護の変遷」「里親の実際」「福祉施設と地域社会」「自立支援の実際」など、実習科目にも関連ある事項、卒業後の幼児教育・保育の専門職として勤務する場で応用できるようなものを選んでいる。授業を通して、異なる価値観を受け入れる力、他者を尊重する力を身につけ、さらにグループの中で発言できるようにし、本学科の全体の学びにつなげることを意図している。
近年の学生の気質を考慮し、授業で取り組む内容とその意義について十分に説明し、テーマごとの【ワークシート】を配付することによって「何をどう取り組めば良いか」を学生が具体的にイメージできるように工夫している。
成績評価は、提出物50%、レポート40%および授業での積極性10%を、合計して行っている。

鳥取短期大学ポータルサイト「シラバス検索」

4.学生による授業評価

2019年度後期の授業評価アンケートにおいては、全体の平均値に概ね近い結果となっているが、低く出た項目については改善に取り組んでいる。
授業に対する総合的な満足度(項目d)の値は、1年次後期の選択必修科目「社会的養護Ⅰ」では3.1(講義全体の平均3.3)、2年次後期の選択必修科目「児童家庭福祉」では3.2(講義全体の平均3.3)であった。前者については、翌年の実習科目との関連を意識できるような配慮を、後者については卒業後の進路において役立つことを意識できるような配慮を増やしていくように取り組みたい。併せて、資格取得を目指さない学生の履修にも対応できるように、一般知識としても専門知識としても福祉制度に興味を持って取り組めるような授業展開とする必要がある。
学生が授業時間外の学習にあまり取り組めていないことについても注目する必要がある(項目b)。「社会的養護Ⅰ」では2.6(講義全体の平均2.9)であり、「児童家庭福祉」では2.9(講義全体の平均2.9)であった。授業内容に興味を持ち、授業時間外にその興味を広げていけるような教育力を身につけたい。

5.教育改善への取り組み

学内で開催されるFD研修には欠かさず参加している。また、授業公開・見学も、時間をやりくりして参加し、参考にできる点を探している。
教員個人としては、教務課から返却される授業評価アンケートの結果を受けて、その期の授業について反省を加えている。また、毎年の年末年始にかけてシラバスを執筆し提出しているが、この時に次期の授業をどうするか、それまでに研究等で得られた新たな知見を取り込んだシラバスとなるように努めている。
学生から提出を受けたワークシートについては、テーマごとの理解度を確認し、次回以降の授業の改善、さらに発展的な内容を補足的に講義して学生の興味を喚起するように工夫している。

6.今後の目標

1) 短期的な目標
  1. 学びやすいワークシートや教材、資料の作成
  2. 科目間の連携(学修内容の他の科目とのつながりを意識できる授業展開)
  3. 授業時間外の学習を促すための課題設定の見直し
2) 中・長期的な目標
自ら行動する力を身につけ、共生社会の実現に貢献できるような人間を育成する
近年は、自信がない、意欲的な態度でない学生も見られる。自らの可能性に気づき、やってみる意欲を持ち、少しでも学びを深め、幼児教育保育の専門家、あるいは社会人として、共生社会づくりをリードしていけるようになってもらいたいと考えている。
前述の短期的な目標を目指すとともに、講義や演習、さらにクラス活動などの学科の学び全体を通して、自らの可能性に気づき、少しでも成長に資する学びの時間となるよう工夫したい。
最終更新:令和2(2020)年6月30日

Facebook twitter



fixedImage
ページトップ