鳥取短期大学

教授 齊木 恭子

1.教育に対する責任

私は本学において、保育士資格や幼稚園教諭二種免許状取得に関わる演習科目を担当し、その中でも「児童文化」及び「音楽」の分野を中心に教育している。また、兼任担当教員として、全学科・専攻を対象とした司書科目も担当し、教育している。

学校法人藤田学院ホームページ「教員紹介2021」

2.教育の理念

私は、本学の教育活動において、以下の3点を重視している。

1) 人との関わりを大切にする保育学生としての資質の向上
2) 保育現場で求められる保育実践力の育成
3) 豊かな感性と表現する力の養成

3.教育の方法

上述の教育理念を達成するため、幼稚園教諭二種免許状及び保育士資格取得に関わる「児童文化Ⅰ」、「児童文化Ⅱ」では、次のような授業を行っている。
これらの科目では、実習及び現場で活用できる実践力や表現する力を養うことを目標としている。そのため、保育・教育の現場で直接的な関わりの深い絵本を中心に多様な児童文化財を取り上げ、各々の特性や扱い方、領域との関わり、子どもの発達における役割など基本的な知識を実践を交えて教授している。さらに、エプロンシアターやペープサートの製作を課題とし、自作品を活用した実践へ結びつくよう図っている。また、人間関係構築や相互指導を意図したグループワーク、毎回の授業時での教員または学生による絵本の読み聞かせなど、学生自身の体験と表現の場を設けるようにしている。読み聞かせでは【絵本リスト】を記述させ、実践で役立つ資料とさせている。
「音楽3」「音楽4」においては、ピアノ奏力をカバーする手段として簡易伴奏法を中心に教授し、現場で必要とされる音楽力の育成、向上を目標としている。学生個々のピアノ奏力を考慮し、またそれぞれの理解度を確認するために、毎回授業内容に即した課題を時間外学習として、次回の授業あるいは授業時間外の時間を利用して個人指導を行っている。

鳥取短期大学ポータルサイト「シラバス検索」

4.学生による授業評価

【2019年度前期授業評価アンケート】(演習)及び【2019年度後期授業評価アンケート】(演習)においては、ほぼすべての質問項目が全体の平均値より高い結果が出た。1年次前期「児童文化Ⅰ」では、授業内容へ興味を持った取組み(項目a)が3.7(演習全体平均3.5)であり、授業に対する総合的な満足度(項目d)は3.6(演習全体平均3.4)であった。授業時間外への学習の取組(項目b)が「児童文化Ⅰ」は2.8であり、演習全体の平均2.9より低かった。1年後期「児童文化Ⅱ」では3.2(演習全体平均3.1)と上回ってはいたが、1年前期では、事前事後学習として設定した内容、例えば、教科書や事前に配布した資料を読んで授業に臨むといった事前学習を安易に捉えた学生が少なからずあった結果ではないかと推察している。
2年前期「音楽3」においては、授業内容へ興味を持った取組み(項目a)が3.6(演習全体平均3.5)であり、授業に対する総合的な満足度(項目d)は3.5(演習全体平均3.4)であった。特に、授業時間外への学習の取組み(項目b)が3.4(演習全体平均2.9)と高く、教員は学生からの質問や意見が述べられるよう配慮していたという項目(項目f)も3.7(演習全体平均3.5)であった。2年次後期の「音楽4」でも同様な項目で平均より上回っていた。これらの評価は、学生個別の指導が功を奏し、学生自身もそれを感じつつ、熱心に取り組んだことによるものだと考えられる。その一方で学生間に取り組みの温度差が感じられる面もある。今後も学生の主体的な学びを喚起する指導法を模索していきたい。

5.教育改善への取り組み

学内で開催されるFD研修には欠かさず参加している。また、授業公開・見学も時間をやりくりして参加し、参考にできる点を探している。
教員個人としては、教務課から返却される授業評価アンケートの結果を受けて、その期の授業について反省を加えている。また、毎年の年末年始にかけてシラバスを執筆し提出しているが、この時に、次期の授業内容・授業展開について、授業時における学生の反応も参考にしながら、新たな知見を取り入れたシラバスとなるよう努力している。

6.今後の目標

1) 短期的な目標
  1. 学生の主体的な学びの支援
  2. 実習における保育実践力の育成
  3. 科目間の連携(学修内容を他の科目で実践、応用できる力の育成)
2) 中・長期的な目標
  1. 常に探求心を持ち合わせ、体験に基づいた豊かな感性と知識・技術を持ち合わせた保育学生の養成
    「児童文化」や「音楽」など保育実践に関わる科目では、学生自身が児童文化財や音楽活動の魅力を探求し、五感を張り巡らして物事を捉える体験をすることによって感性が揺り動かされ、表現力や実践力に繋げてほしいと考えている。
    実践を通した教授内容によって学生の興味を喚起し、魅力ある体験の場が提供できるよう努力を重ねていきたい。
最終更新:令和2(2020)年6月30日

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