鳥取短期大学

教授 野津 あきこ

1.教育に対する責任

私は本学において、主に栄養士養成のための必修科目である栄養指導と公衆栄養の教育を担当している。その中でも特に栄養士資格必修となる基礎及び実践系を中心に教育している。また栄養教諭資格取得のための教育も担当している。

学校法人藤田学院ホームページ「教員紹介2021」

2.教育の理念

私は、本学の教育活動において、以下の3点を重視している。

1) 栄養士・管理栄養士の職業倫理に関する教育
2) 自分で考え、自主的に行動できる力の育成
3) 自身の強みを気づかせ、その強みを生かし個性を伸ばすこと

3.教育の方法

上述の教育理念を達成するため、例えば1年次前期の栄養士資格必修科目「栄養指導論」と2年次の栄養教諭関連科目では、次のような授業を行っている。
「栄養指導論」では、栄養士業務に必要な基礎的な知識である「食事摂取基準」「食育バランスガイド」「健康日本21」などをとりあげ、栄養士業務への具体的な活用方法を示している。「食事バランスガイド」を使った授業では、自分自身の食事を1週間記録させ、食事状況のアセスメントを行い、課題や課題解決に向けての対策を考えることで、栄養士の仕事に興味が持てるように工夫している。
栄養教諭関連科目の「学校栄養教育論」「教職実践演習(栄養教諭)」では、【履修カルテ】を配付し、教職課程で身につけてほしい能力や資質を自己評価することにより学修すべきことを確認することができるようにしている。履修カルテに記入する自己評価の変化をレーダーチャートで表し、学習成果を可視化している。

鳥取短期大学ポータルサイト「シラバス検索」

4.学生による授業評価

2019年度の授業評価アンケートにおいては、1年次前期科目として「栄養指導論」は、「私は総合的に授業に満足した」について、「あてはまる」「ややあてはまる」を合計すると77%と低めである。2年次「臨床栄養学実習」は87%であった。1年次後期「栄養指導論実習」95%、「ライフステージ栄養学実習」90%、2年次後期「公衆栄養学」は、97%であった。栄養教諭関連科目については、受講者人数が少ないこともあり前期、後期とも100%となった。1年次前期科目の「栄養指導論」は、栄養士になるための最低限必要なことを伝え、演習も含めた授業を行っているが専門用語も多くでてくるため学生にはわかりにくい講義となっている。さらなる工夫が必要である。

5.教育改善への取り組み

学内で開催されるFD研修には、欠かさず参加している。また、授業公開・見学も参加し、参考になる部分について、取り入れるようにしている。
授業においてはパワーポイントを使って説明することが多い。パワーポイントの一部を配布資料として学生には配り、教科書と併用して授業を進めている。専門分野の研修会や学会には積極的に参加し、新しい研究の知見や栄養関係法規の改正等を踏まえたうえで授業を行うように努力している。

6.今後の目標

1) 短期的な目標
  1. 栄養士実力認定試験についてA判定となる学生の割合増加
  2. 科目間の連携(モデル・コア・カリキュラムを参考に授業内容、シラバスの見直し)
  3. 教育課程表、学びの順序の見直し(カリキュラムマップ、ツリー)
2) 中・長期的な目標
  1. 栄養士資格を生かした進路を選択する学生の増加
    栄養士の仕事の魅力を伝え、栄養士として働きたいと考える学生を増やす。栄養士資格を生かした進路のみを強制することはないが、栄養士の仕事のやりがいや楽しさなどを伝えたい。
  2. 「科学的根拠」に基づいて「考えて行動する力」の向上
    栄養士は、専門知識を人に教えるだけではなく、人の行動変容まで支援できる能力が必要である。そのためには、「科学的根拠」に基づいた説明や行動ができることが重要である。また、考える力のほか、コミュニケーション力も必要である。
最終更新:令和2(2020)年7月17日

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